「無料点検」に注意。プロでも故障時期は予言できない理由と、現役配送員のバッテリー故障体験談

プロパンガスの知恵袋

皆さん、お疲れ様です。 普段はガスの話をしていますが、今日はどうしても皆さんに気をつけてほしいことがあって、自分のトラックに起きたトラブルからお話しします。

お客さんのプロパンガスを交換して「さあ、次のお客さん家に行くか」とセルを回してもカラカラという音のみ。うんともすんとも言わない。いきなり動かないなんて、本当に焦りました……。「バッテリーだな…」バッテリーが上がって動かなくなってしまったんです。

その経験を通して、最近増えている「無料点検商法」について、どうしてもプロとして伝えておきたいことがあります。

「無料で点検しますよ」「このままだと壊れますよ」と不安を煽ってくる業者がいますが、機械の故障時期を正確に予言することは、プロでも不可能です。

まずは、皆さんが騙されないための「結論(信頼できる業者の見分け方)」からお伝えします。

【結論】「優良」と「注意が必要」な業者の違い

結論から言うと、突然やってくる業者の言うことを鵜呑みにしてはいけません。

以下の3つのポイントで、相手が信頼できるか判断してください。

チェック項目信頼できる点検注意が必要な点検
1. 事前連絡あり
(ハガキや電話で予告がある)
なし
(突然インターホンを鳴らす)
2. 身元明確
(「〇〇電力の委託です」と身分証を見せる)
あいまい
(「近所で工事してる者です」など)
3. 目的安全確認
(売るのが目的ではない)
契約・交換
(最初から不安を煽ってくる)

【ここが重要!】すべての点検を断らないでください

「無料点検は慎重に」とお伝えしましたが、安全のために絶対に受けるべき点検も存在します。

ガス会社の「法定点検(4年に1度)」などは、法律で決まっていて、私たちの命を守るためのものです。

見分け方はシンプル。「頼んでもいないのに突然来た業者」は、ドアを開けずに断るのが一番の安全策です。

「1ヶ月後に壊れる」なんて誰にも分からない

なぜそこまで言い切れるのか?

ここからは、昨日私のトラックに起きた「充電量100%のバッテリーが、たった1ヶ月で寿命を迎えた話」を実例にお話しします。

実はこのトラック、つい1ヶ月前に車検を通したばかりだったんです。

その時、整備士さんにバッテリーの点検もしてもらいました。

専用のテスター(検査機)で測った結果は……なんと「充電量100%」。

整備士さんからも、

「バッテリー元気ですね!まだまだ大丈夫ですよ」

とお墨付きをもらい、「じゃあ、まだ交換しなくていいか」と安心していたんです。

それなのに、たった1ヶ月で突然プツンと寿命を迎えてしまいました。

「昨日は元気だったのに」は機械も同じ

こういうことって、人間でも機械でも一緒なんだな、と改めて思いました。

どれだけ点検結果が良くても、壊れるときは突然壊れてしまう。

点検というのはあくまで「その瞬間に異常なところがないか」を見るもので、「明日壊れない保証」ではないんですよね。

本職の水道屋さんやガス屋(自分)の本音

実は私がプロパンガスの配送に行っているお客さんに、本職の水道屋さんがいます。

そのプロの方も、はっきりこう言っていました。

「点検しても、その時に異常がないかどうかの確認はできる。けど、いつ壊れるかなんて俺たちプロでも分からないよ」

これ、本当にその通りなんです。

自分もガス給湯器を扱っていますが、「今は問題ないですよ」とは言えても、「あと何日持ちます」なんて予言は誰にもできません。

だから「予言」で不安を煽る業者は信じないで

最近、「無料で点検しますよ」と言って屋根や給湯器を見に来る業者が増えています。

  • 「このままだと壊れますよ」
  • 「今すぐ交換しないと大変なことになりますよ」

そんなふうに言われると不安になりますよね。

でも、毎日扱っているプロの私たちが「いつ壊れるかは分からない」と言っているんです。

それなのに、突然やってきた業者が外からちょっと見ただけで「もうすぐ壊れる」なんて分かるはずがありません。

それは点検ではなく、契約を取るための「セールストーク」である可能性が高いです。

まとめ:点検は「今」を見るもの。「未来」は誰にもわからない

私のトラックのバッテリーも、プロが機械で測って「100%」とお墨付きをもらった1ヶ月後にダメになりました。

もちろん、車検や定期点検で「今の異常」を見つけて直すことはすごく大事です。

でも、「点検したから未来永劫大丈夫」というわけではないし、逆に「あと何日で壊れる」なんて予言できる人間はいません。

今回のように、プロが点検しても突然壊れるのが機械です。

だからこそ、「今すぐ壊れますよ!」と不安をあおって契約を迫る訪問業者が来たら、「ああ、この人は予言者のつもりなんだな」と冷静に受け流して、毅然と断ってください。

もし、しつこい勧誘で困ったり、契約してしまって不安な時は、一人で悩まずに『消費者ホットライン(188)』などに相談してくださいね

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